前回Vol.1では、千の葉の会ボードメンバーが、坂口憲二さんが手掛ける大網白里のコーヒーショップ「The Rising Sun Coffee」へお邪魔しました。
今回は、その続きです。坂口憲二さんに、千葉の魅力やご自身のセカンドキャリアについて語って頂きました。
特に印象的だった坂口さんの言葉
- 「1を5にしたり10にしたりする事は、実は難しくない。私たちがやりたい事は、0から1を生み出すこと。そうしなければ私たちの様な連中は生き残れない。」
- 「大網白里市には競合店があまり無い。0から1を創ることができる。そして、都市部にはない『地域のつながり』があり、近隣の店のお客さんが来てくれたり、その逆もあり得る。」
- 「コーヒーそのもので勝負したい。自分の名前をきっかけに集まってくれるお客様に、本当においしいコーヒーを飲んで頂き魅力を伝えたい。」
- 「コーヒーは様々な豆を組み合わせて、色々な味造りができる。組み合わせは無限。」
- 「千葉は都内に比べれば家賃も低廉。カリフォルニアのハンティントン・ビーチの桟橋の様な景色を創ることが出来たら素晴らしいリゾートになるのでは?」
- 「海岸周辺の景観については、看板や色の規制をかけたりした方がいいのではないか」
- 「コーヒーは他の業種との親和性が高い。」
私が感じたことを言葉にしていますので、ニュアンスが完全に伝わらないかもしれませんが、坂口さんが本気であること、本当に色々悩んで考えた末にコーヒーを選んだこと、自分と仲間を信じて一本の幹を創り上げようとしている事は実感できました。
芸能人のセカンドキャリア
坂口さんのお話で特に印象的だったことが、「セカンドキャリアとしてのコーヒー」。
それまで芸能界で華々しく活躍された坂口さんが、病気のため活動停止。その時に「今までの様に活動ができないならば、生きていくために何ができるのか」悩んで、旅の途中のポートランドでコーヒーと出逢ったそうです。
芸能界は比較的「自由」の様に感じてしまいます。でもひとつのドラマや映画のために多くの人が集まれば、気を遣うし時間も拘束され、かなりストレスの溜まるものだったそうです。
対してコーヒーを焙煎する仕事は時間も自分でコントロールすることができ、そういう意味でも非常に「合っている」ものだそうです。
「時間を拘束される」事は多くのサラリーマンが経験する事ですが「自分の時間を切り売りしている」とも言えます。
坂口さんはコーヒーの仕事と一緒に、「自分でコントロールできる時間」を手に入れたのだろうな、と思いました。 Vol.3へ続く・・・
● 「The Rising Sun Coffee」千葉県大網白里市駒込179-10